予備試験の天王山とも呼ばれる「論文式試験」。
その対策として欠かせないのが予備校の「答練」です。
令和6年の予備試験は短答不合格でした。仕事の都合で9月まではほとんど勉強に時間を割けず、10月からようやく本格的に再開したという状況です。短答は合格ラインまであと4点だったので、試験前の2〜3ヶ月で立て直せば十分だと腹を括り、論文対策に大きく比重を移しました。
予備試験は短答合格から論文試験までわずか2か月程度しかありません。この年に短答対策ばかりに時間を使ってしまうと、結局もう1年論文対策を先延ばしにすることになってしまいます。それは何としても避けたかったので、本格的に論文対策をするなら秋のうちから答練を受けるべきだと考え、大手予備校の答練を受講することにしました。
とはいえ、のんびりしたペースで論文を書いていては予備試験の論文には合格できないと感じていたので、答練が始まる前に論文知識を一気に総復習し、答練本番に備えました。答練を本番だと思い込み、知識のインプットと答案の型づくりを並行して進めていったのです。年末年始頃には論文にも少し自信が持てるようになり、7月の短答合格から9月の論文本番まで、余裕を持って対策を進められました。
私が合格できた最大の要因は、10月からの答練を「本番」だと自分に強制的に思い込ませ、半年間本気で受けきったことにあると思います。
このように、合格者も「秋からの答練活用」の重要性を実感しています。とはいえ、まだ学習の途中にある受験生にとっては、「本当に自分に必要なのか」と疑問に思うこともあるでしょう。
司法試験・予備試験の講師は、よく「答練を受けましょう」と口にします。BEXAの吉野勲講師も次のように語っています。
「時間内で形式・実質の両面から問いに応えた答案を書き切る力を測るためにも、答練は必ず受けましょう。なお、自分がインプットに使った予備校の答練は解きやすくなってしまうため、他校の答練を活用するのが効果的です。」
論文試験では、決められた試験時間内に「合格できる答案」を書き上げなければなりません。つまり、どれだけ知識を蓄えていても、それを適切にアウトプットできなければ合格には届かないのです。
そのためには、今の学習が適切なのか、自分が今どの位置にいるのかを客観的に把握する必要があります。だからこそ、まだ勉強が終わっていないと思っていても、答練は受けるべきなのです。
予備試験・司法試験の最大の山場は論文式試験です。実は、論文試験の合否は事務処理能力の有無で大きく分かれます。
論文は、試験時間内に答案として書けたことがすべて評価対象になります。限られた時間の中で、いかに効率よく得点につながる答案を書けるかが問われるのです。どれだけ丁寧にインプットをしていても、試験時間内にアウトプットできなければ合格ラインは越えられません。だからこそ、事務処理能力が求められます。
この能力は、答練に参加して自分の弱点や克服すべき課題を認識し、そこに向けた適切なトレーニングを積むことでしか鍛えられません。
予備試験・司法試験の勉強で重要なのは、BEXAが提唱する「アジャイル学習」です。
つまり、インプットした後すぐにアウトプットする、というサイクルをこまめに繰り返すこと。これを続けることで、知識が定着しやすくなります。
答練を受講することで、この「アジャイル学習」を無理なく自然に実践できるようになるのです。
答練の最大のメリットは、予備校に答案を添削してもらえることです。
第三者から添削を受けることで、自分の答案を客観的に見直すことができます。それによって、今の自分がどの位置にいるのかを把握できるのです。
答練では、本番に近い環境で問題を解くことになります。試験当日の雰囲気を事前に体感しながら、時間内に答案を最後まで書き切る練習を積める点でも、非常に効果的です。
司法試験・予備試験を熟知した予備校が作成する問題を解くことで、本番と似た問題に出会える可能性もあります。試験特有のひねった問いに取り組むことで現場思考力が養われ、時間内に答案を仕上げる訓練を積むことで、答案作成力そのものも鍛えられます。
結論として、予備校の答練を受けることは、合格への近道といえるでしょう。
10月頃から始まる答練に向けて、まずは全7科目を一通り復習しておきましょう。これまで使ってきたテキストや問題集を、素早く網羅的に見直すのがポイントです。
※法科大学院生(現役生)にとっては、8〜9月の夏季休暇期間が集中して取り組める絶好のチャンスです。
いかがでしたでしょうか。ぜひ答練を活用して、来年の論文式試験の対策を実践していきましょう!
2026年9月29日 BEXA事務局
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